引きこもり撲滅論5

まず、面接について。

彼らは年がら年中働きたくないのだろうか?

多分それはNOだ。

ニートではなく、引きこもりを前提としている。
その両方に身を置いているのであれば、説明がややずれるので後で語るとする。

では何故働かないのか?

就職活動が面倒だからだ。

面倒を詳しくばらすと、履歴書を手書きして、写真まで撮影して、職務経歴書、添え状、その他諸々、一つの面接で用意しなくてはならない。
再就職を数回経験した人間なら、この面倒さは計り知れないだろう。

それから、沢山の企業の中から自分にあった職種を選定する。

これも最初からやりたい事があるならば簡単な事だが、そうでないのだからほとほと骨が折れる。

さらにやっとの思いで電話を試みて、書類審査があり、面接があって、それらを提出して、駄目でしたとなれば、また一からやり直し。

馬鹿か?俺は馬鹿なのだろうか?
そこでとりあえず神様に土下座でもしたい気分にもなる。

金を貰う前から、どれだけの労力を要するのか…呆れて後三年くらいは引きこもりたくなる。

それじゃ駄目。

運良く採用されたとしても、なんだかイメージと違うなという事もかなりあって。
それは面接で聞き出せなかった自分が悪いのか、それが聞ける雰囲気を作れなかった企業側が悪いのか、やり場の無い怒りに、また五年くらいは布団に籠りたくなるだろう。

それでも駄目だ。

当たり前の事かも知れないが、それが出来ないから引きこもってるんだよ。