自殺流れ星説12

前日から何も食べていない状態で、携帯も財布も持たず、タバコだけ持って家を出た。

 

自転車もロードバイクじゃないママチャリで。

整備もしてないから所々錆びていて、ペダルの反応もすこぶる悪い。

 

さらに俺は、田中角栄と同じ病気も抱えている。

水も飲まずにこぎ出した。

 

天気は、9月の終わりだと言うのに夏ぐらい暑かった。日差しもすこぶる強い。

 

それから俺の住む町は田舎で、風も強い。

県の場所で言えば内陸で、海がある方面まで行くには90キロ程ある。

その方面に向かってこぎ出したんだ。

 

それこそ運動なんて運動も10年以上していない。

家ではごろごろするだけで動いてもいない。

こりゃ運が悪ければ死ぬだろうな、なんても思った。もちろんそれを受け入れる覚悟はすでにあった。

 

だが、現実はやっぱり過酷だった…