自殺流れ星説21
死ぬなんて逃げでしかない。
それでもまた逃げたくなる時もくる。
それでもいいんだ。
俺達、宇宙船地球号の乗組員は人間なんだから。
その結果死んでも、死ぬ事が逃げる事でも、死を暗いものだと捉えたとしても、生命体である以上いずれ勝手にそれを迎えるだけだ。
その悲痛な絶望も、勝手に迎えるだけに過ぎない。
周りからなんて言われようが構うな。
俺も構わないから。
だから、君の庭の雪が少しでも溶ける様に、俺も戦い続けるから。
一緒にそれを見よう。
雨露が木の葉から滴り落ちるその様を、東から勝手に昇る太陽が、勝手に光輝かせるその時まで。
すっぽんぽんで、少し陰のある笑顔で、笑い続けていこうじゃないか…
空論ジョウより