精神武装教育~専門小学校の建設~9

一昔前の教育制度では、実質的な無駄が沢山あった。
それから社会に出てくる新卒者達も普遍的な人間が多く、何かに突出した人間を探すこととなると相当難儀した。

だから企業は困った…
人事関連が上手くいかず、雇用の円滑さが失われた…

だが、この教育はどうだろう?

小さい頃からピアノを習っていた人間に、音大を勧めるくらいスムーズでわかりやすい世の中が待っている。

脱帽の連続だ。

これを成し遂げた人間は天才だ。

社会の魅力無き壁を叩き壊し、そこからの景色に華やかさまでをも与えたのだから。

「佐藤さん、大丈夫ですか?」

「あ、ああ、すまない、いやすみませんでした…大丈夫です」

おっと、私とした事が…心配されてしまうとは…

久しいぬくもりだ。
生きる希望がこれ程まで眩しいとは。

それから私は毎日学校生活に没頭していった…